結局文芸社に決めることもできずに

自費出版は白紙に戻ってしまいました




風詠社、幻冬舎、文芸社の3社に見積もりをお願いしたのですが

やはり販売の見立てとお値段が

僕の場合は釣り合わないような気がしまして




文芸社とお話する中で

「出版に踏み切れないのは自信がないからですか?」

と言われたりしまして。。。




作品には自信を持っています

作品のいいか悪いかは自分では決めらないので

それこそ賛否あるとは思いますが

著者としては自信のないものを出版しようなんて思いません



その上で。

自信があろうがなかろうが

作品が良かろうが悪かろうが

それで売れる売れないとは決まらないというのが

十分にわかっているところにいます



それは出版社の方もみんな言っていますので

間違ってはいないのだと思います



自信がないのは

むしろ販売力のほうでして



本来なら(というか僕の希望では)

販売力は出版社のほうで自信を持っていただきたいところなんです



しかし

どの出版社も、はっきりと自信を持てずにいて

何度伺っても「どんな作品が売れるかなんてわからない」

という答えしかいただけないんです



出版社のほうに自信を持っていただけないので

僕のほうで

どうやったら売れるだろうかと頭を悩ませている中で

「自信がないのか」と言われるのは

さすがに不本意なんです



200万円という大金を払っていて

印税2%(1000冊以下の場合は)ということを承諾して
(費用全額持って、なぜ印税100%じゃないのかが不思議なのですが、それもこれも納得するとして。書店と取次店の取り分が引かれる部分は納得もしやすいのですが)

以降の増刷の判断や出版の裁量は出版社に預けて

それでいて、そのような責任のない発言をされてしまうと

やはり、契約はお願いできないところがあります



出版のプロなのだから

実績と熱意を示していただきたいところです



「出さないことには売れない」と言われたりもするのですが
(宝くじのCMならそれでよいのですが、200円や300円じゃなくて200万や300万ですので)

プロにお願いする身としては

「出す決意をしてもらえれば必ず売ります!」と自信を持って言っていただきたいんです

「売れる」という表現は受動的ですよね

能動的に「売る」と言っていただければ心も動くのですが



お値段が高いというのは

取りも直さず「その値段に見合った仕事をします」という意思表示ですよね



話を進める中でお値段が上がってしまうのは

自分のハードルを上げる行いですので

当然、その上がった分のお値段ぶんの期待を上積みさせていただくことになります



その上で

期待がお値段以上だったときに

契約をお願いすることになります



特に

今回の場合は

ページ数が思いの外多かったので追加料金が発生してしまった、ということなのですが

書けば書くほど、

頑張れば頑張るほど、

それが自分の支払いが増えてしまうことに繋がるとなると

やはり出版しにくいです



著者としての望みは

綺麗に装丁することではなく、たくさんの読者に届けていただくこと、ですので

望みと違う方向で追加のお値段が発生してしまうと

簡単に承諾できないところがあるんです
(製本屋と出版社は違いますから)



流通経路を持っていたり、美しい製本技術を持っていたりするのは素晴らしいことですが

それらはすべて、売るための手段なのですから

売れないということになると

その流通経路も製本技術も

著者としては特にありがたいものではなくて。。。




大企業の売り上げは、社員1人に対して、およそ1億円です

1000人企業でしたら1000億円、

10000人企業なら1兆円、

100000人企業なら10兆円、といったところです

それでいてお給料は500万円といったところでしょうから

自分のお給料の20倍の売り上げを出すというのが平均値なんです

人事や研究や経理なんかは売り上げ出さないだろうから

営業現場では、その平均値のさらに2倍売り上げを出しているのかもしれません




ですので

200万円のお支払に対しての希望売り上げは4000万円です
(売り上げと給料は違うので、語弊があるのですが、言わせておいてください)

4000万円というのは、1冊1000円×4万冊ですよね

それだけ売り上げると

ちょうど筆者にも200万円を超える印税が入ってくるので

紛れもなく、お値段相当のお仕事をしていただいた

と言えるのですが。。。
(それでも、著者には大した利益にはなりませんが)




チップ制の概念を少し体感してしまった立場としては

紛れもなくお値段相当の仕事を果たした、ということが

とても重要に思えるんです


支払う側の人が値段を決めるので

真にそれだけの価値があったということが明白ですので


例えば僕が1回のパフォーマンスに10万円のコストをかけようが

観客が100円しか出さなければ、それは100円の価値でしかないんです



僕は、プロというのはそういうものであるべきだと思っていまして
(実際そこまでの実績主義なところはないとは思いますが)

支払う側の人に責任を丸投げするようなことは

していただきたくはないんです



「出版する決断をしてください」ではなくて

「一緒に売れる方法を考えましょう」であってほしいんです

真に売り上げを出すつもりであるかどうかが

この発言に見え隠れしているように感じまして



以前

このような記事を書きまして(自費出版のトラブルはなぜ起こるのか

出版社は僕を客と思っているのであって、読者を客とは思っていない、

ということを述べたのですが、

やはり、僕の支払いによる収入でビジネスが完結していると感じてしまうと

協力体制が整わないわけですし

出版に対して「う~ん」と後ろ向きになってしまいます




もしかすると出版業界の方も見ているかもしれないですが

しかし、僕は敢えてお願いしたいです

お仕事には責任を持って

自信と熱意と実績を示してほしいです






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