今回の東京遠征で、涼はまずまずの成功を収めた。
「まずまずというか、大成功と言ってもいいのかも」
  しっかりとした手応えを持ちつつ、涼は福岡へと移動する。

「準備よし」
  荷造りも終わり、あとは宅配業者を待つのみとなった。



  不必要なものは処分し、なるべくコンパクトに収めようとしたが、仕事道具と衣装と衣類だけでも、やはりダンボール5箱ほどにはなってしまう。
「ま、トランプとかは手品王子さんに寄付したから、まだマシな方なんだけど」
  下手をすると、使い古しのカードだけでダンボールが1箱増えたかもしれないのだから、受け取ってもらえたのは感謝である。
  



  ブログを書くうちに宅配業者が荷物を引き取りに来、いよいよ涼も亀有に別れを告げるときがやってきた。
「さらば、亀有!」




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