数日前のニュースで、涼は、佐川急便の不祥事が取り上げられていたのを見た。配達員が、台車や荷物を投げ飛ばしているのが、カメラに捕らえられていたのだ。
 その乱暴な行動に、はじめ涼は驚いたが、
「そういえば」
と思い当たる節があることに気付いた。
 東京から福岡に引っ越すときに、荷物を佐川急便に預けたのだが、届いたときには鏡が折れ――鏡は折れるものではなく割れるものだと思っていたので、惨状を見て涼は驚いたのだが――、マジック用のテーブルもまた壊れていた。
「僕の荷物も、あんな風に投げられたのかなぁ」
と思わずにはいられない。

 また別のニュース記事だが、Amazonの宅配が多すぎて、年末のクロネコヤマトの配達員は休憩も取れないのだという。1人当たり、1日で150件や200件の荷物を配達する、というのが、その記事の内容だった。
「そんなに大変な仕事だったのか!」
 涼もまた、Amazonユーザーであるので、なんだか申し訳ない気分にもなる。
 しかも、今まさに、Amazonで新しいトランプを注文するつもりでいる。
 記事によると、家主不在による再配達は、実に20%に及ぶという。ということは、ユーザーが、時間指定にして、その時間に確実に受け取るだけで、配達員の仕事が20%減ることになる。
「ブログに書いておけば、1人ぐらい実践してくれる読者様がいて、僕が注文するトランプの件が配達員の仕事量的にチャラになればいいなぁ」
と企む涼であった。




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