そう忙しい毎日を送っているわけではないので、心労が祟った、というほどでもないのだが、昨日、涼は熱を出した。じりじりと上がっていき、高い時で３８．３℃であった。
　それから、1日を寝て過ごしたので、今はすでに平熱に戻ってはいるが、頭が冴えず、なんだかぼーっとした感じもしている。
「明日になったらスッキリとなればいいんだけど」
　執筆作業は、とかく頭の冴えに影響される。しかし、作者の頭が鈍ると、物語が鈍ることになるのだろうが、もし刑事の頭が鈍ると、事件が迷宮入りしてしまうことになるのを思えば、少なくとも作中の刑事たちは常々明晰であってもらわねば困ると、作者ながらに思ってしまったりもする。



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