喉の痛みは残るが、風邪の諸症状もあらかた治まってきたところで、涼はパフォーマンスに出た。
「手品王子さんがアドバイスをくれたことだし」
涼が寝込んでいる間に、いい手順があるということで、提案してくれていたのだ。
今日さっそく演じてみると、それなりに大きな驚きを得られた。が、大人数向けのマジックではない。そういうマジックを演じているときに限って、観客がどんどん寄ってくるもので、しかし最後まで見ずに帰っていく。
「さあ来い!」
と思っている時は集まらないのに、悩ましいものである。
「マジック自体は悪くないんだけど」
後日、もう少し試したいところである。
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コメント
コメント一覧 (2)
それ以外の人たちをいかに惹きつける演じ方をするかも、マジシャンの腕の見せどころですね^^
ペアカード自体は良いマジックなので、俺ももう少し研究してみます。(o^∀^)
観客同士の情報伝達が思いの外困難ですね。
「こっそり耳打ちしてあげてください」というのも、20人も耳打ちすれば、どこかからマジシャンに聞こえてきてしまうこともあり(内18人は、最初から見ているわけではないですから)。
「聞こえたからわかったんだ」という疑いが、本質とは別のところで湧き上がってしまうのをどうするのか、ですよね。