執筆をしていると、時間が早く流れるもので、気が付けば1日が終わっていることが多い。
「あれ?もうこんな時間?」
と思って執筆のはじめに戻ってみると、結構な量の文章を書いていたりして、
「それは時間が過ぎてるのも当然か」
と思い直すこともよくある。集中していて、時間が過ぎるのに気付かないのだ。

 マジックのことを全く考えないようにしているのが、執筆のほうの進展にも繋がるようだった。
「あれ?もうこんな時間?」
というほどの集中が許されるのは、それ以外に何もすることがないときであるだろう。いくつかやることがあるときは、時間配分を考える必要が出てくるし、筆が乗っているときに中断しなければならなくもなる。作家や漫画家が、よく缶詰にされる話を聞くと、それが一番進むからだろうと、合理性を理解できるようにもなるものだった。



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